日本の製薬大手エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病新薬「アデュカヌマブ」を承認したとのニュースがありました。
症状を一時的に軽くする薬はありますが、病気が進む仕組みに直接作用し、認知機能の悪化を遅らせることを狙う根本治療薬は初めてだそうです。
この薬によって、軽度認知障害の人が発症を予防したり、初期の認知症の症状悪化が抑えられたり、医療や介護の負担が減る期待がありそうです。
アルツハイマー病とは・・・
発症する約20年前から脳内に「アミロイドベータ(Aβ)」と呼ばれるタンパク質のゴミが徐々にたまることで神経細胞が死滅し、思考や記憶の機能を損なうと考えられています。
アデュカヌマブは、Aβを人工的な抗体で除去する点滴薬。
軽度認知障害(MCI)と判断された人と、アルツハイマー病初期症状の患者を対象とした治験で、投与した人としない人を比較すると、毎月1回点滴された人は認知機能の低下が抑制されたといいます。
症状が進んでしまった人たちの治療やケアの開発も引き続き進めて頂き、薬も大切ですが、認知症になった人や家族が安心して暮らせる環境づくりこそ大切なのです。
「新薬の 有効性は なお課題」
アイゼン、心の俳句・・・。