STAFF BLOG アイゼンのスタッフブログ

服用時間を考えましょう

認知症では、睡眠リズムを調整している体内時計が変性したり、屋内にいることが増えて日光を浴びる時間が減ったりするなどが原因で、睡眠障害が生じやすくなります。

介護者の悩みの一つは夜間のケアではないでしょうか。

トイレに行きたがったりベッドから起きようとしたりと、介護者は夜も眠れません。

睡眠障害が続く場合には睡眠剤を使わざるを得ません。

睡眠薬は認知症に悪影響を及ぼすといった意見もありますが、睡眠障害を放置すると、認知症リスクが高まることも事実です。

睡眠薬で最大の効果が現れるのは1時間後くらいで、持続時間は3~4時間程度といわれています。

睡眠薬を飲む時間が早すぎると、一度寝た後に真夜中に起きてしまう、興奮や徘徊が増えるといった状態になることもあるので、効き始める時間と持続時間を考えて使用しましょう。

「眠剤は 服用時間を 考えて」 

アイゼン、心の俳句・・・。

ポジディブ感情について 達成感編

ポジティブ心理学最後、五つ目の「達成感」についてです。

第一は介護で生じる感情を克服することです。

感情を客観的に理解するために「感情日記」を書くことをお勧めします。

見開きページを1日として、左ページにはマイナス感情、右ページにポジティブ感情を書きます。

介護から離れられる時間と空間を利用して、一日の介護を振り返ります。

右ページには「〇〇が笑ってくれてうれしい」「〇〇がよく寝てくれて昨日は楽だった」などと記します。

1週間したら右ページだけ振り返ってください。

自分の感情に客観的に付き合えているという達成感が生じます。

書いているうちに「最後までやり遂げた」といったほかの達成感も増えていくでしょう。

第二は「自分で主体的にやっている」「自分の生活は自分でコントロールしている」という「行為者性」を高めることです。

介護をやらされる体験から、主体的な体験へと変えるための工夫があります。

①やるべきことをリスト化する

②家庭内役割を明確にする

③介護の情報を集める

④介護専門職と上手に協力態勢をつくる

⑤休養を仕事と考える

⑥介護を受ける人の笑顔が増え、満足度が上がることを目指す

などです。

介護をやり終え、介護を受ける人が満足して眠りにつくとき、一日の達成感を感じていると思います。

ポジディブ心理学 介護と人生の意義編

一生懸命介護をしていても、子であることを忘れられ、よかれと思ってやったことを怒鳴られ、気持ちがなえてしまう、といった人は多いと思います。

そんな時、介護者は「親や配偶者が問題なのではなく、認知症が問題なのだ」と、介護で学習した「外在化」によって気持ちを立て直し、介護に向かいます。

昔の家族写真を見ながら「認知症になっても母(父)は母(父)、妻(夫)は妻(夫)」とモチベーションを維持する人もいます。

介護をしつつ自分の老後や健康を考え、「誰もが老いて最後には亡くなる。だから毎日を大切に生きよう」と、人生を再考する人は少なくありません。

介護をすることで自己中心的だった人生を反省し、社会貢献に気持ちが向く人もいます。

家族介護で得た経験を他の人にも役立てたいと、介護の仕事につく人もいます。

何より介護者の多くは日々の介護で健康の大切さを知ります。

私たちも心身が疲れた時は休養を取りましょう。

休養は、人生の意義を考える機会を与えてくれるはずです。

 

この話は続きます・・・。

北知多フリモ(フリーペーパー)2025年9月号

愛知県東海市・大府市・知多郡東浦町に地域みっちゃく生活情報誌として各家庭に配布される地域密着型のタウン情報誌「北知多フリモ 9月号」にアイゼンの広告を、掲載させて頂いています。

16ページです。

お気軽にお問合せくださいませ。

ポジディブ心理学 豊かな人間関係編

今回は「ポジティブ心理学」からみた介護における「豊かな人間関係」についてです。

介護をしていない兄弟姉妹や他人からの助言の多くは、ほとんど役に立ちません。

介護の実態を知らない他人からのアドバイスは、雑音にしかなりません。

緊張を高める人、不快にする人、説教しかない人は、心を豊かにしてくれません。

介護における、心を豊かにしてくれるタイプは

第一は、実際に手伝ってくれる人です。

毎日やってくるヘルパーさん、訪問看護師さん、ごみ捨てを手伝ってくれる孫だってポジティブな気持ちを提供してくれます。

第二は、実際に介護を手伝えないけれど、あなたの苦悩や葛藤を分かってくれる人です。

つらさや悲しみを語りたいのにお説教されるのでは、あなたの心は豊になりません。

介護の喜びを分かち合いたいのに否定されるのでは、話す気持ちにならないでしょう。

第三は、正しい専門的な知識や情報を提供してくれる人です。

医師や看護師、ケアマネージャーなど豊富な経験と知識を提供してくれる人も介護者の心を豊かにします。

あなたの周りには、心を豊かにしてくれる人間関係はありますか。

 

この話は続きます・・・。

ポジディブ心理学 没頭編

「ポジティブ心理学」の介護への応用として、「没頭」について考えます。

介護者の方の中には、過去のことばかり考えて落ち込んだり、将来の不安が襲ってきたりして眠れなくなる、といった人がいるようです。

介護が一段落した人がこうした状態に陥ることが多いかもしれません。

献身的に親や配偶者の介護に没頭する人にとって、考えるのは今日のことばかりでしょう。

毎日の介護の役割をこなすことで精いっぱいなのです。

ところが、要介護者が施設に入所したり他界したりすると、心のバランスが乱れてしまいます。

「忙しさへの逃避」「不安は未来からやってくる」「後悔は過去からやってくる」という表現をする方もいます。

やるべきことが目の前にあり、没頭できる方が悩まないのです。

没頭していた対象を失った時に注意が必要です。

認知症介護が施設入所や他界などで終わる時に備えて、介護者が「次に没頭できること」を家族で話し合うことも大切です。

介護が終わることは介護者にとっては喪失体験です。

でもそれは、介護者から離れ、かつての自分や本来の自分に戻るチャンスでもあるのです。

 

この話は続きます・・・。

ポジディブ感情について

介護はキツイというイメージがあるかもしれません。

しかし最近になり、介護のポジティブイメージの研究が行われるようになりました。

アメリカのペンシルベニア大学により理論化された「ポジティブ心理学」が、介護にも活用され始めています。

この心理学では、人間の幸福感(ウェルビーイング)を五つの側面で考えます。

①ポジティブ感情

②没頭

③豊かな人間関係

④人生における意義

⑤達成感

です。

 

まず①ポジティブ感情を考えてみましょう。

愛、喜び、安らぎ、興味、楽観など自分に良い気持ちにさせる感情です。

元気な介護者は、

●過去より現在を重視する

●できたことを喜ぶ

●悲観的より楽観的

●新しい学びを喜ぶ

など前向きです。

自分自身をケアする「安らぎの場所と時間」も持っています。

 

認知症の父の手をさすって「仕事をがんばってきた手だね」とか、「今日はたくさん食べてくれた」「お母さんがわらってる」と愛情を抱くことも忘れません。

皆さんの介護にもきっとポジティブ感情があるはずです。

この話は続きます・・・。

夏季休暇のお知らせ 2025

誠に勝手ながら

8月13日(水)~8月15日(金)まで

夏季休暇とさせていただきます。

休み中でも電話やメールでのお問合せをお受け致しております。

お気軽にご相談くださいませ。

 

膝が痛い人が・・・

年を取り、歩いたり立ち上がったりする時に膝が痛むようになった人もいるかと思います。

高齢者の膝痛の原因として多いのが、「変形性膝関節症」です。

加齢で骨と骨の間でクッションの役割をする軟骨がすり減り、関節が変形します。

O脚やX脚の原因になるだけでなく、膝を動かす際に骨同士がぶつかり、炎症や痛みを引き起こします。

骨や軟骨を守るには、無理のない範囲で膝を支える筋肉を鍛えることが大切です。

特に意識したいのが、太もも前側の「大腿四頭節」といわれます。

膝を伸ばす時に働く筋肉で、歩行動作では足の着地時や反対の足を振りだす時などに膝関節にかかる負担を和らげます。

おしりの外側の「中殿筋」を鍛え、体の左右のバランスを整えることも大切です。

膝の負担を考え、体重管理にも気をつけたいものです。

 

以下、新聞に載っていました運動をご紹介いたします。

 

★中殿筋トレーニング

①真っすぐ立ち、机や手すりなどをつかむ。

②姿勢を保ったまま、片足を真横にゆっくり開き、ゆっくり戻す。10回繰り返す。

③反対の足でも同様に行う。

 

★ふくらはぎのストレッチ

①高さ5センチ程度の台を置き、壁に背中をつけて真っすぐに立つ。台につま先を乗せ、かかとは床につける。

②深呼吸しながら、少しつっぱる程度にふくらはぎを20秒伸ばす。

③台から足を下ろして20秒休憩し、再開。3回繰り返す。

 

★足上げ運動

①あお向けで膝を伸ばしたまま、片足を床から30センチほど持ち上げる。

②その状態で、顔の方向に足首を10回動かし、ゆっくりと足を下ろす。

③反対の足でも同様に行う。

 

★太ももの筋トレ

①背筋を伸ばして、いすに座る。足の裏を床につける。

②つま先を上の方向に持ち上げ膝をゆっくり伸ばし、伸ばしたところで3秒止めた後、ゆっくり戻す。30回繰り返す。

③反対の足でも同様に行う。

 

*いずれも無理をせず、痛みが出たら中止しましょう。

 

「無理をせず 足・膝・筋トレ やってみよう」

アイゼン、心の俳句・・・。

今やるべきことに集中する

私たちは家族と死別した直後は、葬儀、相続の手続き、世話になった人へのあいさつなどに追われます。

しかし、ひと段落して考える余裕が出てくると、亡くなった人に対して

「あれをやってあげればよかった」

「なんであんなことを言ったのだろう」

「もっと〇〇できたのに」

といった後悔の気持ちが沸き上がってきます。

同時に「もうあの人はいないんだ」

「これからどうやって生きていこう」

と不安が生じてきます。

日々介護に追われる介護者は、過去も未来も考える時間を持てない人が少なくありません。

しかし、目の前にやるべきことがある方が「今」に没入でき、余計なことを考えなくて済むともいえます。

「忙しさへの逃避」

という言葉があります。

多忙さは葛藤や不安を考えないようにさせる心の防衛となります。

介護している人はとりあえず、今日やるべきこと、今やるべきことに専念してみましょう。

 

「没入し 心の防衛 してみよう」 

アイゼン、心の俳句・・・。

北知多フリモ(フリーペーパー)2025年7月号

愛知県東海市・大府市・知多郡東浦町に地域みっちゃく生活情報誌として各家庭に配布される地域密着型のタウン情報誌「北知多フリモ 5月号」にアイゼンの広告を、掲載させて頂いています。

18ページです。

お気軽にお問合せくださいませ。

怒りの制御を

私たちの心の機能に「刺激防壁」があります。

音・光・温度・言葉・態度といった刺激に対して、それを上手に選択して取り入れたり、冷静に考えて対処したりするための機能です。

刺激防壁は、疲れると誰もが低下するといわれています。疲れていると他人の言葉に反応しやすくなる、といった体験が皆さんにもあるかもしれません。

認知症ケアでは、毎日続く疲労感のため、言葉や態度、行動に反応しやすくなります。

認知症者の短期記憶障害に対して、理解はしているのですが、つい「何度いったらわかるの」と感情的に反応したり、「私の財布を盗んだでしょ」という物取られ妄想に、「こんなに介護しているのに泥棒扱いされた」と怒りが生じたりします。

怒りには少し時間をおくことが必要です。

アンガーマネジメント(怒りの制御)に「6秒ルール」というものがあります。

6秒を過ぎると怒りが収まっていくので、深呼吸をしてみたり、介護ベットから離れてみたりすると、気持ちが落ち着く可能性があります。

ケアに疲れているところに罵声を浴びせられ、「死にたい」と感じる介護者もいます。

少し時間を置くことで、反応から生じている感情は収まっていき、冷静さを取り戻して「対応」できるようになります。

介護者に「自分の時間をつくりましょう」と言うのは、否定的感情を収め、刺激防壁の回復につなげるためなのです。

 

「時間置き 怒りの制御を してみては」

アイゼン、心の俳句・・・。

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