認知症の介護にかかわると、どうしても記憶障害や見当識障害に意識が向き、「できないこと」ばかりが気になってしまい、イライラしたり、怒りが生じたりします。
「できないこと」に焦点を当てるのではなく、「本人にとって幸せとは何なのか」について考えるといいかもしれません。
私たちの心には、人の気持ちを想像して、相手のニーズや葛藤に思いを巡らせ、理解する機能があります。
こうした機能を専門用語で「メンタライジング」と呼ぶそうです。
介護においても、自分の価値に基づいて相手と接するのではなく、認知症の人の心の内を想像して、「こういうことがつらいのか」「何がいやなのか」「こうすれば幸せになれるのか」などと考え、ケアしていくことが大切なのです。
きっと相手は「幸せだ」と感じてくれることでしょう。
「想像し 心の内も ケアをする」
アイゼン、心の俳句・・・。