認知症の妻または夫を介護する際に、子どもなどが介護に協力してくれない事はよくある事です。
アメリカの催眠療法家の方が、「相手の無意識に働きかけて協力を引き出す」という言葉の使い方を提唱しています。
一つは、「相手の立場を理解する」言葉です。
例えば、お子さんが病院勤務の場合、「病院も大変だろう。自分も血圧が高いけど頑張るよ」と言えば、お子さんに思いやりの気持ちが生じやすくなるかもしれません。
次は「引用」です。
「お隣の娘さんは週末だけ実家に戻り、介護を手伝っているらしい」などと第三者の話をすることで、「自分も工夫すればできるかも」と自主性を引き出せる場合があります。
もう一つは「時制」の言葉です。
協力を得たい場合、その内容が具体的である方がうまくいくことが多いです。
相手の生活習慣などを考慮して
「家に帰る前に紙おむつを買ってきてくれないか」
「明日出かける前に、ごみを出して欲しい」
など、相手の行動の「前」と「後」を意識するのです。
長く一緒に過ごした家族でも、言葉一つでコミュニケーションは変わります。
全ての家庭に当てはまるとは限りませんが、試してみても良いかもしれません。
「家族でも 言葉に出して お願いを」
アイゼン、心の俳句…。