いつも家族の料理を作っている主婦が、台所を自らの「領域」ととらえ、
他の家族が手を出すことに抵抗を感じることがある、
という話を聞いたことはありませんか?
介護者にもこうした「領域」がある場合があるようです。
介護でやるべきことはたくさんありますし、介護者によってやり方が違うからです。
この「領域」があるために、
介護をしている人、手伝おうとしている人、
双方がストレスを感じることがあります。
介護を手伝う家族や、支援するスタッフは、介護者の領域にうまく入っていく必要があるようです。
介護者の領域にうまく入っていくためには、
まずは、
介護者がやってきたことを否定しないことです。
そして、
とにかく何か手伝わないとと急ぐのではなく、
少し時間をとって、介護者のやり方を観察します。
介護者は、長い生活の中でさまざまな知恵を身につけており、工夫が発見できたりします。
信頼関係が出来上がれば、介護者は自分の「領域」に支援者を受け入れるようになります。
そこからが支援の始まりです。
「手伝いは 信頼関係 できてから」
アイゼン、心の俳句…。