高齢になって視力や聴力が低下すると、今までと様子が違ってくるため、周囲から認知症と間違われることがあります。
問題なのは、こうした感覚機能の衰えが、認知症の発症につながることです。
私たちの脳は、視覚や聴覚、臭覚などを通じて周囲からの刺激を受けることで活性化されています。
脳に刺激が行かなくなると認知症のリスクが高まることは、多くの研究者が指摘しています。
また、文字を読まなくなることも脳活動を低下させます。
「老眼になって文字が小さくて読めないから、最近は文章を読んでいない」
という高齢者は少なくありません。
目や耳から情報を取り込むことは、脳にとって、とても重要な刺激となります。
そして、
「見えているかな」
「聞こえているかな」
と、周囲が注意して見守ることが、認知症を防ぐことにつながるのです。
「見る聞くで 脳に刺激を 与えよう」
アイゼン、心の俳句…。