70歳以上の高齢者は、総人口の20.7%を占め、国民の5人に1人に相当する割合を超えました。
社会保障制度の見直しや、働き手の確保など、超高齢社会への早急な対応を迫られている現状が、改めて感じられます。
とはいえ今どきの高齢者は、どんな生活をしているのでしょう?
総務省が人口推計と併せて発表した、「家計の調査結果」から、ネットショッピングの利用に積極的だということがわかりました。
ネットを使って買い物をするのは、若い世代の利用が多いといイメージだったのですが、これはもう過去のものになりつつあるといえそうです。
ネットショッピングの内訳は、旅行関係費や食料、家電、家具などが多いそうです。
すごい~。
そして、高齢になっても家に閉じこもるのではなく、まだまだ働きたいと考える方が増えているようです。
長年勤めた会社を退職後、別の職をみつけたり、働きなれた現場にパート従業員として残り続けたり。
本当に、尊敬します。
新聞に載っていた、現役で働くお二人をご紹介します。
【名古屋市在住 72歳 男性】
(建設現場の警備員)
市内の木材会社で営業職として働き、定年後も顧客管理の仕事を任され、70歳を目前に退職。
その後、警備会社に採用されました。
前の会社を退職した時は、「もう仕事なんてやらない。悠々自適に暮らすんだ」と思っていた。
だが、3ヶ月ほどたつと、本を読むかテレビを見るかの生活に嫌気がさし、「何かがしたい」と思うようになったそうです。
営業成績を上げることに追われていた若いころは、「自分のために働いていた」という感覚だったが、今は「世の中のため」という思いが強く、働くことの意味が変わったと感じるそうです。
【愛知県豊橋市 83歳 女性】
(パート従業員)
夫人靴下の出荷などを手掛ける会社で、ストッキングなどの梱包の乱れを整える仕事をされています。
20代のころに入社して数年間働いた後、出産をきっかけに退職。
40歳頃にパートとして再入社し、40年以上働き続けておられます。
仕事が好きで当たり前のように働いてきた。
「うちにこもってばかりいると、社会のことがわからない。人と接しないと」とおっしゃいます。
年齢に関係なく、体が動く限りは働き続けるつもりだそうです。
上記のお二人は、お客様の喜びや、歩行者の安全など、身近なことをやりがいにしていて、すばらしいですね。
高齢者が生きがいを感じて暮らすには、自分が何か役に立つ、誰かに必要とされている、という感覚をもつことが大切なのですね。
「いつまでも 役立つ感覚 生きがいに」
アイゼン、心の俳句・・・。