高齢者が転倒して骨折をすると、活動できない間に筋肉が衰えて寝たきりになりやすいです。
人生100年時代、健康寿命を延ばすのに、転倒防止は重要です。
どんな場所が危ないのか、高齢者自身が意識するとともに、周囲がちょっとした気配りをすると、転倒はかなり防げます。
高齢者が転倒する場所は「ぬ・か・づけ」が多いといいます。
「ぬ」は・・・ぬれている場所
ぬれていて転びやすい場所といえば、お風呂です。
他にも、玄関やスーパーの床、マンホールの上、、横断歩道の白線なども、雨の日は気をつけなければなりません。
「か」は・・・階段・段差
階段は、下りだけでなく、上りでも転倒が多いです。
足が上がりきらず、指先が段にひっかかってしまうことも少なくありません。
「づけ」は・・・片付けていない場所
置きっぱなしにした物や、床に広げたままにした新聞などが原因になりやすいです。
電源コードもつまずきやすいので、壁際にまとめておくと良いです。
一度骨折した人は、同じところを骨折しやすく、特に女性は女性ホルモンの減少でう骨がもろくなる骨粗しょう症になりやすいため注意が必要です。
周囲はどんな点を気をつければよいでしょうか?
支えて歩くときは、手をつなぐより腕を組む方が良いそうです。
手をつなぐと、支援者が自分のペースで歩き高齢者を引っ張りがち。
腕を組んだ方が歩幅を合わせやすく、高齢者も支援者に体重や重心を預けやすいそうです。
視覚や聴覚、反射神経が衰えてくると、急に呼び止められたことでびっくりして転んでしまうこともあります。
「道で会ったときは、自分のことを認識してもらえる距離まで近づいてから目線を合わせて挨拶するなどの気配りが大事になります。
「普段から 転ばぬ用心 気配りを」
アイゼン、心の俳句・・・。