今、話題のドキュメンタリー映画が、東京都をはじめ、徐々に上映されています。
タイトルは「ぼけますから、よろしくお願いします」なんとも衝撃的なタイトルです。
広島県の実家で暮らすご両親を、東京に住む一人娘の映画監督・信友直子さんが撮影した映画です。
認知症のある87歳の母を、95歳の父が支えるドキュメンタリー映画。
認知症や老老介護、遠距離介護といった問題に直面する家族を、ありのままに捉えたものです。
社交的だった母文子さんの言動がおかしくなり始めたのは、2013年。
翌年にアルツハイマー型認知症と診断されたそうです。
「思っていた母が少しずつ自分の前から消えていく・・・。」
そんな苦悩を抱えながらも、撮り続けたのは「映像は今しか撮れない」という職業意識もあったようです。
映画では、ご両親が大げんかする場面や、初めての家事を頑張る父・良則さんの様子など、老老介護の現実をリアルに映しだしています。
現在は、ホームヘルパーさんが週一回訪問介護が入り、文子さんはデイサービスにも通っているそうです。
取材を受けた信友さんは、「介護は一人で抱えこまず、プロとシェアをすると、家族も心に余裕を持って接することができ、親とうまくいくと思う」と遠距離介護のコツを話されていました。
都会に住む子ども達は、故郷の親の老いにどう向き合ったらよいでしょうか?
異変を察知するために「普段の親の生活パターンを知ることから始める」ことが大切だそうです。
元気なうちは帰省時に話し相手になったり、変わった様子がないかを確認したりする。
介護状態になった場合、現状より介護の度合いが悪化しないように予防することが大切なのだそうです。
無理をせず、離れていても出来る事を考える必要がありそうですね。
「抱えずに 遠距離介護 分担を」
アイゼン、心の俳句・・・。