認知症の人が自分のペースで働ける「職場」作りが、介護の現場などで広がっています。
もの忘れなどの症状があっても、ちょっとしたサポートで、店での接客やダイレクトメールの配達などで活躍されています。
【大手運送会社の場合】
地元の介護事業所に委託し、認知症の高齢者にダイレクトメールの配達を依頼。
介護事業所の職員が付き添い、歩いて回ります。
委託料は一通当たり、23~25円高齢者に入るそうです。
地域の人に顔を覚えてもらえ、声をかけてもらえる関係になりますね。
もし、一人で道に迷うことがあっても、助けてもらえそうです。
【ある飲食店の場合】
飲食店での有償ボランティアに参加し楽しそうに客と話ながら、配膳や注文を担当します。
行動や注文を忘れてしまっても、スタッフがさりげなくテーブルに誘導してくれます。
認知症でもサポートすれば、できることはたくさんありますね。
一般社団法人「認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ」などは認知症の人の「はたらく」ススメを作成しています。
この中では、当事者として認知症の相談に乗るという認知症の人だからできることや、保育園の子どもたちと一緒に過ごすなど
「その場にいること自体が価値がある」ことも、「働く」と位置づけています。
認知症の人に社会での役割を実感してもらるとともに、
「何もできない」といった偏見をなくせるといいですね。
「接客で 社会とつなぐ 働く場」
アイゼン、心の俳句…。