アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故が相次いでいます。
特に最近は、高齢者の踏み間違えによる事故が多くきかれるようになりました。
踏み間違えは年齢を問わずに起き得ますが、高齢者は股関節が固くなったり、太ももの筋力が衰えたりすることも、踏み間違えの一因となる恐れがあると、専門家は指摘しています。
ペダルの踏み換えで使うのは、太ももの筋肉だそうです。
ですが、太ももは筋肉が最も衰えやすい部位で、高齢者は素早く足を持ち上げる動作はしにくくなるといいます。
他にも、運転に影響を与える身体的な衰えには、下記ようなものがあります。
・視覚機能の低下
・注意力・集中力の低下
・情報処理能力の低下や間違い
・体の柔軟性の低下
・反射神経の鈍化
スポーツをする時などは、高齢者自身がこのような自らの衰えを自覚できますが、運転の場合には身体を動かすことが少ないため、実感するのが難しいのかもしれません。
近年は、障害物をセンサーやカメラなどで検知し、緊急時に自動でブレーキをかけるなどの先進安全装置付きの車が増えています。
しかし、先進安全装置が付いた車に乗っている人の中には、「衝突被害軽減ブレーキが予期せず作動した・利かなかった」
「急に加速した・減速した」など、想定外の出来事を経験した人もいるようです。
人生の終盤で、痛ましい事故の加害者になり辛い思いをすることは、高齢者自身にも、その家族にとっても不本意なことです。
そういったことを防ぐためにも、運転を続けたいと考えている高齢者には、
自動ブレーキシステムや誤発進抑制機能などの安全装置が搭載された車を選ぶのがおすすめです。
ですが、センサーが反応しなかったり、感知が遅れたりする恐れもあります。
安全装置がついていても、過信する運転は危険!と常に肝に銘じましょう!
「踏み違え 筋力衰え 一因も」