先日、「ついにお墓もサブスクの時代」という特集をテレビで観ました。
「サブスク」というのは「サブスクリプション」の略で毎月定額料金を支払ってサービスを受けることです。
三重県にある仏具店では、お寺と共同開発した新しいサブスク型の供養サービス「偲墓(しぼ)」を提供開始したそうです。
終活という言葉が注目を集める昨今、お寺との関係を煩わしく感じたり、後継者がいないという事情からお墓を作らずに遺骨を自宅に安置する人が増えています。
しかし「故人の遺骨を手元に置いてあるけれど、そのまま置いておくと、ちゃんと供養できていない感覚になる」という声が多く、そこで考えられたのが「偲墓(しぼ)」という新しいお墓の形なのだそうです。
従来通りの墓を持つことに抵抗感をいだく遺族と、増える無縁墓に悩む寺院側と、墓が売れない墓石業者がタッグを組み、寺院の檀家でなくても墓を持てる墓のサブスクリプション。
最大の特徴は、従来のようにお寺との檀家契約を結ぶ必要はなく、自分で決めた期間だけお墓を持って供養を行うことができるという点だそうです。
契約期間中はお寺が供養からお墓の管理までを行ってくれるため、契約者は身軽に墓参りができます。
墓石の価格は従来型に比べて1/5程度と格段に抑えられており、後継者がいない方も利用がしやすく、解約時には追加料金なしで永代供養墓に遺骨を埋葬ができるそうです。
とはいえビジネスである以上、将来的に立ちいかなくなったりするリスクはゼロではありません。
家族の在り方が変化し夫婦や個人単位の墓を求めるニーズに合った取り組みです。
一方で経営主体などを見極め、自分に合ったサービスか熟慮する必要があります。
お墓のサブスクも納得した上で契約できればいいですが、お子さんなどお墓を引き継ぐ承継者がいる場合は、その考えや意見もしっかり聞いた上で慎重に判断すべきでしょう。
「ついにきた お墓もサブスク 定額制」
アイゼン、心の俳句…。