病気や障害のある家族の介護や世話をしている子どもを「ヤングケアラー」と呼びます。
高校生の25人に一人が、ヤングケアラーという調査結果が昨年発表され、注目を集めています。
介護に追われて孤独やストレスを感じたり、勉強時間が十分に取れなかったりと、子どもの生活への影響も心配されています。
8歳から祖父を介護していた女性の新聞記事をご紹介します。
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女性は、8歳から認知症の祖父を、12歳からは難病を患う母も介護してきました。
「自分は当たり前だと思っていたし、周囲の大人も「えらいね」「すごいね」という反応だった」と振り返ります。
平日は食事の介助、週末は祖父の排せつなどの世話に追われました。
女性はストレスで髪の毛を抜くのがくせに。
同級生に「落ち武者」とからかわれ、なるべく人に会わないように遅刻して登校したそうです。
現在は、祖父は他界し、母は、仕事が落ち着いた父が介護をしています。
だが、「家族を捨てたような罪悪感が消えない」そうで、夜は母が自分を呼ぶ声が聞こえる気がして、睡眠薬なしには眠れないそうです。
国の政策がないので、本格的に支援する福祉事業者はまだないようです。
埼玉県で支援条例ができたようですが、国の政策はまだこれからのようです。
上記の女性のような若者たちに、一日も早い支援が届くことが、官民問わず望まれます。
「若者に 介護や世話の 負担増し」
アイゼン、心の俳句・・・。