2019年1月中旬に、全国の医療機関にがん患者の情報提供を義務付ける「全国がん登録」の施行後初めて、全国のがん患者数が公表されました。
厚生労働省によると、2016年の1年間にがんと診断された人は99万5千人で、過去最多を更新したと発表しました。
高齢化が主な原因で、当面増加は続くとみています。
部位別では、男性は胃・前立腺・大腸・肺が群を抜いて多く、女性は乳房が全体の2割を超え、大腸・胃・肺と続いています。
男女計では大腸が最も多いそうです。
食の欧米化が影響していると考えられています。
都道府県別にみると、最多の長崎県と最小の沖縄県では約100人の差があります。
部位別でみると、胃がんは東北地方や日本海側に多く、肝がんは西日本に多いなどの傾向があり、食生活や生活習慣などとの関係がありそうです。
胃がんは、塩分摂取の多い地域、肝がんは、肝炎ウイルスの感染率が高い地域であったことと関係している可能性があるといいます。
「全国がん登録」で、より細かい分析が可能となるので、がん対策の成果や課題を詳細に把握出来る事を、ますます期待しています。
「患者数 数字で表し 把握する」
アイゼン、心の俳句・・・。