遺品は家財などの目に見えるものばかりではありません。
インターネットやスマートフォンの急速な普及とともに、電子機器の中に残されたデータ、いわゆる「デジタル遺品」の処理が将来的な課題になりそうです。
預貯金など個人の資産データは相続に直結しますが、親族でも存在を知らないケースが多いといいます。
多くの金融機関がオンライン通帳などペーパーレス化を進めており、紙の通帳の有料化を検討しているメガバンクもあります。
銀行や証券会社から定期的に届く通知も電子メールへの移行が進み、従来のように通帳や郵便物を手掛かりに故人の総資産を調べることが難しくなってきました。
遺族はオンライン資産を調べるために、多くの時間とお金を費やさなければならなくなっています。
多死社会の進行とともに増えていくデータの遺品にどう対応するべきなのでしょうか?
行うべき準備としては、考えられるデジタル遺品の種類と保管場所をまとめることです。
次にパスワードとIDの一覧表を制作しましょう。
例えば、下記のように「デジタル資産メモ」として、まとめておくことはいかがでしょうか?
(例)
iPhone / 012345 / apple IDは123
黒い携帯 / 0000 /
家のPC / 0000 / わからない時は弟に
(例)
▲▲銀行 / 普通012345 / 名義:アイチタロウ
△△証券 / 0000 / パスワードはペットの名前
など
(例)
facebook / abcde / パスワードはメモ帳に
ツイッター / ababab /上に同じ
など
(例)
仕事のデータ / 012345 / PC上の「仕事」フォルダの中
○○新聞電子版 / 0000 / ○○クレジットで引き落とし
など
生前の準備としてオンライン資産の所在やパスワードを書き込める「デジタル資産メモ」を書き残しておきましょう。
「デジタル化 見えない物も 遺品となる」