国立長寿医療研究センターもの忘れセンター(愛知県大府市)は、認知症の人とその家族がペアで参加する認知症教室のプログラムを作ったそうです。
通常は家族介護者だけが対象で、患者を含めたプログラムは珍しいといいます。
認知症の症状改善などの効果を調べるため、受講するペアと、しないペアに分けた大規模な比較研究をしているそうです。
参加されたAさんの夫は、認知症の症状が現れ要介護1。
認知症教室で音楽を使ったプログラムに参加。
多くの質問に積極的に答え、最後に感想や気づいたことをノートにしっかりした字で書きこんだといいます。
夫は何も書けないと思っていたAさんは、驚きと喜びを感じたそうです。
これは、「心理社会的介入プログラム」と呼ばれ、成人学習の理論などを応用したものだそうです。
様々な職種の専門家が多様なメニューと関与を行います。
単なる座学ではなく、参加者の要望や現場のスタッフの意見を基に、クイズや音楽エクササイズ、笑いヨガなど、参加者が主体的に参加できる活動系の内容を中心にしているそうです。
去年の実績では、ほかのペアがいることが刺激になって患者の意識が高まり、最初は「楽しかった」と単語を並べるだけだったのが
文章を書けるようになったり、表情が前より柔らかくなったりしたそうです。
これからも、比較研究で効果を実証して欲しいものですね。
「教室で 家族と取り組み 意欲刺激」
アイゼン、心の俳句・・・。