認知症の家族を介護している人の多くは「一番に困るのは、他人から口だけだされること」だそうです。
きょうだいや子供たちは、遠方にいたり、仕事が忙しかったりして、介護に参加できないのでしょう。
それでも連絡はしてきて、しばしばアドバイスもくれるでしょう。
しかし彼らの助言が役立つことはほとんどありません。
介護に参加していない人が一般論を話しても、介護者の参考になることは少ないからです。
毎日苦労している介護者にとって、そうしたアドバイスは「現状を知らない、ずれた意見」になることが多く、「分かってくれていない」という思いだけが生じ、介護者を傷つけてしまいます。
介護者が必要としているのは、きょうだいや子供たちの「言葉」ではなく、「存在」なのです。
「一緒にいてくれている」という実感が欲しいのです。
「介護者と 一緒に存在 寄り添って」
アイゼン、心の俳句・・・。