年老いた配偶者や親が入院や手術を受けた後、いきなり認知症になったという家族はよくいるようです。
しかし、認知症のような症状が前触れもなく突然始まったという場合は、認知症ではなく「せん妄」という状態であることがほとんどだそうです。
身体的にも精神的にも弱くなった高齢者が、骨折や心臓病、肺炎、手術などの身体的な負担を体験すると、意識が混濁し、攻撃的になったり幻覚が出たりといった症状がでることがあるようです。
身体の状態が安定して意識がはっきりしてくると、元の状態に戻るそうです。
高齢者は手術などの時に「せん妄」が起こる可能性があること、多くは一過性ですぐに改善することについて、本来なら主治医が家族に情報を伝え、安心感を与えるべきです。
認知症と似た症状が出る病気は例えば、うつ病による仮性認知症、甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫、ビタミンの欠乏などあるようです。
認知症の症状に関する情報は世間に広く知られていますが、認知症に似た症状が出るほかの疾患もたくさんあります。
医療者にとっては常識的なことでも患者や家族が知らないことは多く、そうした情報格差によって不安や混乱が生じないよう、「認知症に似た病気」を検索してみてもいいかもしれません。
「似た症状 出る疾患は 多くある」
アイゼン、心の俳句…。