私たちには感情記憶というものがあります。
その出来事がいつ、どこで起き、相手が誰だったのか。
「情報」は忘れても、その時に体験した「感情」は残っているのです。
イギリスのケンブリッジ大学の研究では、感情記憶を呼び起こすことが認知症の人の脳活動を高めると報告されているそうです。
こうした記憶の覚醒には、手に触れるなどの行為が役立つようです。
以前、認知症の夫を介護する妻が夫婦の思い出の品を部屋に飾ると、二人の気持ちが安定したという記事がありました。
物忘れが増えても、記憶と結びついた「感情」は覚えています。
手を握り、楽しかった思い出を話してみましょう。
きっと温かいほほ笑みを返してくれるでしょう。
「手をにぎり あの頃思い出 よみがえる」
アイゼン、心の俳句…。