人工知能(AI)を使った機器を導入する動きが介護現場でも広がっています。
転倒防止のための歩行分析や施設での見守りを担わせ、高齢者の日常生活動作を向上させ、職員の負担を軽減することなどが狙いです。
人手不足を背景に国は介護ロボットや情報通信技術(ICT)の導入に前のめりのようですが、「導入で人を減らせるわけではない」などと抵抗感を示す事業所も多いようです。
厚生労働省はICTの活用などが進んだ施設で人員配置基準を緩和する方向で検討しています。
ですが、老人福祉施設の関係者で作る団体が、全国の特別養護老人ホームなどの施設長を対象に行った調査では、
「ICTで職員が減るのは本末転倒」
「介護は人間対人間、細やかな心配りが必要」
などの声が目立ったそうです。
介護現場にあるAIなどへの抵抗感について、医療系AIの開発などを手掛ける研究所は
「例えばベテラン介護職の技術や視点を伝授する人材育成のAIなら受け入れられるのでは?よりよい介護のため、AIは開発者と介護者が一緒に作るという意識を広げたい」
と話されているそうです。
「介護でも AI導入 広がりも」
アイゼン、心の俳句…。