アメリカのあるクリニックの報告では、軽度、中等度の認知症の25%以上、重度では50%に睡眠障害を認めるそうです。
認知症の人が寝てくれないと介護者も安心して寝られず、疲労やストレスがたまっていきます。
不眠の原因は、体内時計の変化、時間や場所が分からなくなる見当識障害、幻覚や被害妄想、日中に寝てしまう、頻回のトイレ、他の病気の影響など様々です。
原因を医療スタッフと一緒に考えてもらいましょう。
服用薬も確認してもらってください。
不眠や足をムズムズさせる副作用がある薬もあるようです。
夜中に起きた時の対応も伝えます。
介護者が落ち着いていないと認知症の人は混乱します。
トイレに行きたいのかもしれませんし、怖い夢を見たかもしれません。
医師に
①昼間の活動
②夜の様子
③他の病気
④飲んでいる薬
を書いたメモを渡すと良いでしょう。
日中に決まった活動を取り入れたり、カフェインや水分の摂取を控えたり、といった工夫で睡眠が取れることもあります。
だめな時には睡眠薬を使うようですが、最も効果が出る時間とそれが継続する時間は種類によって異なります。
服用一時間後に効果のピークが出て、三時間程度継続するものを夜九時に飲ませても、翌一時には目が覚めてしまいます。
途中で起きると転倒リスクも高まります。
一日の活動と夜の様子をしっかり医師に伝えるためにメモを活用しましょう。
「不眠症 対策みんなで 考えよう」
アイゼン、心の俳句…。