「団塊の世代」が後期高齢者(75歳以上)となった昨今、シニア世代の社会参加を後押しする動きが加速しているようです。
各地では産官学などが連携し、外出や交流を促すことで、健康寿命を延ばす「仕掛けづくり」が進められています。
例えば、愛知県豊田市で開かれたシニア向けのドローン教室。手のひらサイズのドローンをスマートフォンで操縦し、空中での写真撮影に挑みます。「最新の技術は刺激になる」と参加者も大喜びだったようです。
他にもフラダンスを取り入れた運動、栄養について学ぶランチ会など、多彩なプログラムがあるそうです。
また、資源ごみの回収場所やカフェスペースなどからなる拠点を新設し、外出や交流の機会を作り出すことを狙うことで、より自然な形でシニア世代の社会参加を促す試みもあるようです。
体操など「通いの場」に関心がない人でも、日常の同線の中なら社会とつながりやすい利点があります。
ゴミ出しついでに交流が生まれ、拠点に足を運ぶことが日課になった例もあるそうです。
全国75の自治体と高齢者約20万人の調査に取り組む日本老年学的評価研究機構によると、スポーツや趣味など参加する組織の種類が多いほど、要介護認定を受けるリスクが低減できることが明らかになっています。
例えば、歩くことは健康に良いという知識を提供するだけでは、人々の行動を変えるのは難しいものです。
街の歩きやすさやネット利用のしやすさなど、背景にある環境要因に目をむけていくことが重要です。
産官学が共創し、自然に健康になれる環境づくりができるといいですね。
「いつまでも 元気シニアの 交流を」
アイゼン、心の俳句・・・。