高齢者に車の運転を続けさせるかは、家族の大きな悩みです。
やめることで本人の自尊心を損ねたり、交通手段に困ったりするほか、認知症になるリスクも高まるといいます。
ある男性の妻は、75歳以上の人に義務付けられている認知機能検査を受け、「認知症のおそれがある」との結果が届きました。
医師の診断書の提出を求める用紙も添えられ、病院を受診すると「認知症ではないが認知機能の低下がみられ、今後認知症となる恐れがある」と医師の話でした。
そしてその診断書を提出すると、免許証は更新されたそうです。
道交法では、免許更新期間の満了年齢が75歳以上の人に認知機能検査を義務付けます。
ただ、この男性の妻のように、認知症の恐れありと結果がでても、医師が認知症ではないと診断すると、講習の後に更新できるのです。
実際、運転をやめることで、認知症のリスクが高まるとのデータがあります。
調べでは、運転をやめた人が要介護状態になる可能性は、続けた人の約8倍だそうです。
運転をやめて生活の範囲が小さくなると、要介護や認知症になるリスクが非常に高まります。
安全に運転ができるなら、続けた方がよさそうです。
では、運転技術が安全かどうかは、どう見極めればいいでしょうか?
高齢者が運転する時に家族が見るべきポイントとして
●一時停止で止まるか
●交差点などで左右を確認しているか
●手前の方からゆっくりブレーキをかけているか
●黄色信号を無視して行ってしまわないか
などを挙げます。
加齢や認知機能の面で運転が不安なドライバーに勧めるのは、安全運転サポート車(サポカー)への乗り換えです。
サポカーは、自動ブレーキや踏み間違いによる急発進を抑制する装置などを備えています。
今乗る車にこれらの機能を付けられる場合もあり、踏み間違いを防ぐ装置は10万円前後です。
サポカーに乗ることで高齢者の運転寿命を延ばせて社会も安全になりそうですね。
「サポカーへ 乗り換え有効 考えよ」
アイゼン、心の俳句・・・。