人生100年時代を迎え、定年後も仕事を続けるシニアが増えています。
総務省によると、65歳以上の就業者は912万人で、高齢者の4人に一人が働いています。
シニア人材を積極採用する企業では、業務を細分化したり、個々の体力などに応じて多様な働き方を用意したりして戦力にしているようです。
高齢者に働く目的などを尋ねると「異なる年齢の人と接することが好き」というポジティブなシニアも多く、勤務時間帯もさまざまな希望があるようです。
少子高齢化で労働力が減る中、シニアへの期待は膨らんでいます。
ただ、リクルート調査では、仕事に就いていないシニアの4人に一人が就労意欲を示しているにもかかわらず、過去5年以内の職探しの状況を尋ねると、約半数が仕事を探しても見つかっていないという結果になっています。
一方、シニア採用に積極的ではない企業は7割近く。
多くが、「任せられる仕事内容がわからない」「これまでも採用のターゲットとしていない」といった理由を挙げています。
求人募集をしても、シニアが希望する週3~4日や、1日3~5時間程度の働き方と合わないケースも少なくないといいます。
介護や小売り、警備といった生活に密着した業種の人手不足は深刻化しています。
シニアに頼らざるを得なくなっている中、業務を細分化し、労働時間が短くて心身に負担の少ない「小さな仕事」を作るなど、無理のない条件で働ける仕事を増やしていくことが重要になりそうです。
「いつまでも 小さな仕事で 無理をなく」
アイゼン、心の俳句・・・。