最近の精神療法の一つに「メンタライジング」という方法があるそうです。
私たちは生まれながらに、他人の行動の意味や意図を理解したり、相手の視点に立ったりして、自分の行動がどう理解されるかを人間関係の中で学んでいます。
その当たり前の方法について、精神分析的な理解が進んでいます。
私たちは情緒的に安定し、心に余裕がある時にメンタライジングを使うことができます。
しかし、介護疲れや自分の行動への無理解、暴言や暴力を振るわれる状況になると、相手を理解しようとする姿勢を保てなくなります。
イギリスの大学の教授は、境界性パーソナリティー障害をメンタライジング状態に回復させるための方法「コミュニケーション・チャンネル」が認知症にも活用できることを示しています。
「チャンネル1」は
理解の枠組みを提供し、介護者が自身の経験や心理状態を探求するのを助けるための扉。
「チャンネル2」は
介護者が立ち止まって考えを巡らせ、自身や認知症患者の精神状態について内省すること。
さらに「チャンネル3」は
長期にわたる困難な感情の旅の過程において、 内省する能力を維持していける環境づくりです。
認知症の親が寝た後に「今日母があんなに笑ったのはなぜだろう、怒ったのは・・・」と日記に記し、認知症介護を自身の内省の旅に使うのはいかがでしょう。

「介護者の 内省の旅を 書に記す」
アイゼン、心の俳句・・・。
