幼い頃から「うそをついてはいけない」としつけられて育った人にとって、うそは罪悪感を生じさせます。
認知症の人に対するうそについて考えてみましょう。
米国のアルツハイマー協会によれば、多くの人には「真実を言わなければ」という気持ちがありますが、認知症者は真実を伝えられることによって、混乱、苦痛、不安を感じることが少なくありません。
うそを薬のように考えて上手に使うこともケアでは大切だとしています。
その際の指針として、
①思いやりを持つ
②相手の気持ちを理解して認める
③苦痛を軽減し幸福感を促進できる
の三つを挙げています。
国内でもうそを上手に活用し、認知症者に幸福感を与えている地域があります。
愛知県豊橋市では、地元バス会社の協力を得て古いバス停を活用し、行き先が書かれていない「バスの来ないバス停」を設置するグループホームが増えています。
帰宅願望が強い人は敷地内のバス停でバスを待ち、家に帰りたい気持ちが治まると、スタッフとホームに戻るのだそうです。
バス停設置は認知症者の在宅ケアでも活用できると指摘します。
かつてバス停は住民の語らいの場でもありました。
認知症者が家から出て行ってしまった時、近くに「バスの来ないバス停」があれば、ベンチに座っていてくれるかもしれません。
優しいうそは認知症者のためになるばずです。

「おもいやり うそを上手に 活用し」
アイゼン、心の俳句・・・。
