STAFF BLOG アイゼンのスタッフブログ

記憶を塗り替え

私たちの記憶は、三つの層に分かれて納められているそうです。
最も表層の部分にあるのが、すぐに思い出せる「意識」で、
その下にあるのが、何か刺激があると思い出せる「前意識」。
さらにその下には、夢や精神分析を通じて思い出すことができる「無意識」があるそうです。

 

私たちの脳神経回路は、良い記憶よりも嫌な記憶の方が思い出されるようにできています。
嫌な記憶の方が、強い感情が結びついているからです。
嫌な記憶が呼び起こされると、良い記憶が打ち消されてしまうこともあります。

 

例えば、何十年前に浮気によって起こった夫婦喧嘩。
その後は何とか関係を修復し、絆を強くして人生を歩んできても、ふとしたきっかけで当時の嫌な記憶と感情がよみがえることがあるかもしれません。

 

こんな時、どうしたらよいでしょう?

 

まずは嫌な記憶と感情を、カウンセラーに相談することです。
それから、良い記憶を思い出して、悪い記憶を塗り替えましょう。
他にも、以前ご紹介した「フォトセラピー」(4月1日)も有効です。
懐かしい写真を眺めながら、楽しかった思い出をよみがえらせるといいですね。

「フォトセラピー 嫌な記憶を 塗り替えよう」
アイゼン、心の俳句…。

医者への質問は

病院に行くと、主治医の先生はいつも忙しく
「病気についてもっと詳しく話して欲しいのに」
と感じたことはありませんか?

 

主治医には診断、治療という本来の役割と同時に、患者や家族の不安や疑問に耳を傾ける役割があります。
医学教育でそう教わるそうですが、実際には多忙で、コミュニケーションがとりにくいように感じます。

 

最近では、患者や家族が事前に質問を準備して、医師との短い時間を有効に活用しようという意識が高まっています。
例えば、認知症の治療を始めたときの主治医への質問例として
1どのような治療法があるか?
2治療の有効性を感じるまでどのくらい時間がかかるか?
3医師に連絡するための方法や時間は?
など、
事前に準備をしておくと、有効に時間を活用できます。

 

医師は、患者さんや家族から質問がないと「言わなくても分かっているだろう」と思われがちです。
疑問や不安など、聞きたいことを二つ三つ用意して、勇気を持って質問してみましょう。

「質問を 事前に準備 気が楽に」
アイゼン、心の俳句…。

塗り絵で心が元気に

塗り絵は簡単な遊びのように感じますが、脳の広範囲の部分を使い、認知症の進行抑制に効果があることが分かってきているそうです。
塗り絵を始めてから30秒後に脳が活性化し、中程度から重度の認知症患者の脳機能が改善するとの研究報告もあるそうです。

 

塗り絵はいろんな色を使いますが、色そのものも、脳の活性化に良い影響を与えます。
私たちは五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)から情報を得ており、80%以上が視覚からの情報ですが、特に色に関する情報が最も多いことが知られています。

 

色彩が人の感情や意欲に与える影響を研究する「色彩心理学」という領域があるそうです。
最近ではこうした色彩心理学の知見を、老人施設の内装の配色などに取り入れる動きも広がっているそうです。

 

塗り絵には、好みの色を探し、手を使って塗り上げることによる脳の活性化と、色を眺めて心を癒したり、元気にさせたりする二つの効果があります。

好きな下絵を探して、家族で一緒に塗り絵を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

「やってみて 塗り絵で心 元気なる」
アイゼン、心の俳句…。

異変の楽観視

親に対して、都合の悪いことや異常なことがあっても、なかなか認めたくないものです。

 

例えば、
賞味期限切れの食品がたくさんある
「賞味期限なんか気にしない親だ」

 

他人から、あなたの親の歩き方が変わった?
「そんなふうにはみえない」

 

などです。

 

過小評価や否認をしてしまうことを「正常性バイアス」と呼ぶそうです。

 

正常性バイアスのために家族の異変に気付かないことは多く、けがや病気で入院したのをきっかけに認知症が見つかるケースも多いそうです。

 

認知症の発見に楽観は禁物です。
「母はまだ大丈夫」
「父は一人でなんでもできる」
と思っている子どもたちは、自らに正常性バイアスが入っていないか、点検してみてください。
配偶者や孫たちの意見を聞いてみましょう。

「気づいてよ 少しの異変 見守って」
アイゼン、心の俳句…。

介護や相続を話し合おう

認知症介護が終わると、相続の問題が生じることもあります。
介護に全く関わってこなかったのに、亡くなった後に法定相続分の取り分けを主張するというケースは少なくないそうです。

 

介護を頑張ってきた後の相続トラブルで、心が病む人もいるそうです。

 

法定相続では、相続人の意思が反映されません。
そこで、相続人全員で話し合い、分け方を決める手続きが遺産分割協議です。
ただ、家族内に葛藤があると、相続について穏やかに語ることは困難です。
特に介護は、特定の一人に負担が集中し、ほかの家族が遠ざかるようになるため、家族内で不公平感を広げてしまうのです。

 

認知症の親の介護は、子ども全員で担うのが理想です。
でも、親と相性が合わなかったり、遠方に住んでいたりして、関わることができない子どももいます。

 

介護が始まったら、なるべく早い段階で、介護の役割分担と、相続の問題について話し合うことが理想です。

「将来の 相続介護を 話し合い」
アイゼン、心の俳句…。

荷下ろしうつとは

人は緊張の中で頑張っているとき、周囲が心配するほど活動できるものです。
でも、その状態から解放されると、それまでの活動のペースが急激に変わり、
自らの役割が失われてしまったような感情が生じます。
こうした状態を「荷下ろしうつ」と呼ぶそうです。

 

「五月病」と呼ばれるうつ状態も、入社や入学の緊張がとれた五月の連休明けによく生じます。

 

新型コロナの感染拡大を防ぐための行動制限も、いつか終わりが来るでしょう。
でも、急に元の生活に戻すように焦って動いたり、頑張らなければいけないと気負ったりするのは、よくありません。

 

頑張りすぎることはストレスにつながり、その後の「荷下ろしうつ」のリスクを高めます。

 

新型コロナが落ち着き、自由に動けるようになった後こそ、うつに注意せねばなりません。

「解放後 荷下ろしうつに ご注意を」
アイゼン、心の俳句…。

必要な支援を明確に

新型コロナウィルスの影響で暮らしが大きく変わる中、孤立しがちな高齢者を地域でどう支えるかが課題になっています。
感染拡大を防ぐため、大勢で集まったり、自宅を訪ねたりが難しくなっているためです。

 

高齢者が集う公共施設などが閉鎖し家に閉じこもる日々が続いた影響は大きく、宣言解除後には足腰が弱り、玄関さえ出てこられない人もいます。
これまで以上に町内で密に支え合う仕組みが重要です。

 

東日本大震災後、「豊かさダイヤグラム」というものを考案したそうです。
健康や収入、家族、社会活動、趣味、友達の6つの項目ごとに充実度を5段階で評価するものです。

他にも、高齢者の情報を拾い上げて町内の地図に印をつけるという「支え合いマップ」を作成し地域の福祉委員会などが情報を共有できるようにしている所もあるようです。

 

「三密」を避けることが求められる今後は、身近なつながりが一層大切です。
自然な形で顔を合わせる機会がある近所だからこそできる支え合いがあると思います。

 

「日常の 充実感を 個々評価」
アイゼン、心の俳句…。

コロナ禍による影響は様々

新型コロナウィルス感染拡大の影響で、在宅の要介護者を一時的に預かるデイサービス(通所介護)やショートステイ(短期入所)が休業したり、
利用者が通所を控えたりして、これまで通りの介護やリハビリを受けられず、要介護者の状態の悪化や家族の負担増が懸念されています。

 

高齢者が全く運動をせず安静にしていると筋力は3週間で半分ほどに衰え、戻すには3~5倍の時間がかかるそうです。

 

社会との交流が減り、高齢者が生きる気力も失ってしまうことが心配です。

デイサービスなどを休んでいる場合は1日20~30分散歩して筋力維持できるといいですが…現実はなかなか難しそうですね。

 

「コロナ禍で 症状悪化 負担増」
アイゼン、心の俳句…。

水中運動のススメ

プールの中で大股で歩いたり、足や腰のストレッチをおこなったり…。
足腰が弱る高齢者にとって、水中は浮力によって関節への体重の負荷が減るため、体が動かしやすく、転倒などで骨折する心配も少ないです。
水中運動は、高齢者にこそ向いており、リハビリとして取り入れている介護施設もあるようです。

 

【手軽にできる水中運動】をご紹介
①つま先から着地して歩く

つま先から着地するように意識すると、ふくらはぎの運動にもなる。

 

②ツイスト歩行

片足ずつ持ち上げた膝を、上体を横にひねりなが反対側の手で触って歩く。

 

③プールサイドにて

プールサイドを両手でつかみながら水中で両ひざを曲げ、プールの壁に足の裏を付けて無理のない範囲で徐々に膝を伸ばしていく。

 

④股関節の柔軟性を高める

片手をプールサイドに置いて片足で立ち、もう一方の足は膝を曲げて体に直角になる角度まで上げて大きく回す。

 

水中では血管が収縮して熱がにげにくくなるため、こまめに水分を取る事も必要です。
運動前も含めて体調には十分注意が必要です。

 

「水中で 浮力で軽く 負担減」
アイゼン、心の俳句…。

運動をゆっくり再開

9月になりました。

 

今年は新型コロナウィルスの影響で、子どもたちの運動不足が懸念されています。
私たち大人もそうです。
外出自粛やテレワークなどで、なかなか外にでられなかった分体力が低下した状態です。
このような状態で急激に体を動かすと、骨折などけがの原因にもなりかねません。

 

運動を1ヶ月休むと体力の回復には3ヶ月!
かかるといわれるそうです。

 

時間をかけて運動強度を上げ、身体を慣らすことが重要です。

 

まずは、ちょっとした体操や家の手伝いで体の土台となる足を鍛えてみてはいかがでしょうか。

 

遊び感覚でできる足指じゃんけんです。
足の指を「グーグー」「チョキチョキ」「パーパー」と広げたり縮めたりすれば、足裏の筋肉トレーニングになります。
足腰を強くするには、ぞうきんがけもいいそうです。

まだまだ残暑が残る9月。
熱中症にも気を付けなければいけません。

 

こまめな水分補給も併せてしましょうね。

医療・食事・運動で認知症を抑止

先日のブログ(8月25日)でご紹介したコグニサイズ。
コグニサイズ(運動)とともに、栄養指導・脳トレなどを複合的に組み合わせた新たなプログラムを国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)を中心とする研究チームが開発しました。

 

「認知症予備軍」の人の発症を遅らせることが期待されるプログラムです。

 

生活習慣病の管理をする医療機関と、認知症予防食品などの栄養指導や、脳トレの認知訓練を複合的に行います。

 

こうした複合的な予防プログラムの開発は、2015年にフィンランドの研究チームが世界で初めて効果を実証したそうですが、国内では例がないようです。

 

認知症は国民病となりつつあります。
根拠がはっきりしない予防法が横行しており、科学的根拠が確立するとともに社会的システムができることを期待します。

「認知症 医・食・運動 抑止する」
アイゼン、心の俳句…。

コグニサイズ

コグニサイズという言葉をご存知ですか?
国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)が開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。
英語のcognition(認知)とexercise(運動)を組み合わせてcognicise(コグニサイズ)といいます。

 

脳トレと異なる点は、座ってじっくり頭を使う課題に取り組むことや体の一部を動かしながら考える課題を行うのではなく、全身を動かす運動と頭で考える課題とが組み合わさっていることです。

 

一人で家庭でもできる「コグニステップ」をご紹介します。

【STEP1】
1から順に数字を数えていきます。
3の倍数の時に手を叩くようにします。

 

【STEP2】
両足で立ち数字のカウントに合わせ、
①で右足を右側に踏み出し
②で右足を戻します。
今度は③で左足を左側に踏み出し、
④で戻します。
これを繰り返します。

【STEP3】
足のステップが4カウントで1サイクルになっているのに対し拍手は3カウントで1サイクルになっています。

 

まずはこのサイクルを10分間毎日繰り返すようにしてみてはいかがでしょうか。

 

「運動と 認知トレーニング 続けよう」
アイゼン、心の俳句…。(字余り…)

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